ぞうごの会

ステップアップを目指す勉強会・懇親会@上海

工場見学:松江メッキ工場(ぞうごの会44)

松江にあるメッキ会社様にお邪魔致しました。

 

会社名:上海科缇斯实业有限公司(COATiS)

出席者:10名

 

 “メッキが剥がれた”なんて、たまに聞きませんか。慣用句的には使われますが、実際のメッキは剥がれてしまうと大問題。お客様からクレームが殺到します。

 例えば水道の蛇口とか、食器類、スーパーのカート、身近な物に使われています。銀色でピカピカ光沢のあるものは、実はメッキされたものであることが多いのです。メッキが剥がれて、錆が出ているのを見ること無いですよね。(中国では結構有るかな- -;)

 

 今回は2部構成。

 

 前半で、或る日系企業様の向上発展の歴史。

 

 後半で、メッキ工場の内部見学です。

 

 

<前半:と或る電子部品メーカー工場盛衰>

・1996年にそのメーカは、上海に進出しました。最初は、300平米程の2階建ての工場。従業員も数十名です。この頃、松江区では日系企業の誘致が盛んに行なわれていました。同年代に多くの他の企業も進出して来ています。

・このメーカーは、最終的には、区内に工場を6カ所か前、従業員も15,000名まで成長しました。日系企業の中でも成功した部類に入るのではないでしょうか。いわば、チャイナ・ドリームを成し遂げた訳ですね。

・残念ながら、現在は規模も大分小さくなってしまいました。

 

 この会社で以前、メッキ会社の社長も私も仕事をさせて頂いておりました。前半では、自分達の経験を踏まえ、工場が大きくなる過程や、その逆をお話させて頂きました。各工場を車で回り、以前の仕事場を紹介していくと言うのは、結構感慨深いものだと思いました。

 

 チャイナ・ドリーム。

 

 人件費の高騰や最近の色々で、もう余り耳にすることはありません。けれど、10年程前には、本当にあって、実現した企業や個人は沢山有ったんです。失敗談も数多く有るとは思いますが、反対に成功談だって存在するんです。なぜか、こういった話しは外へ出て行かないですね。

 

 

 さて、<後半>です。

 

 メッキってどうやってするのでしょう?

 

 メッキをする工場を見る機会は余りないですよね。

 

 ぞうごの会の出席者にメッキ会社の社長さんがおります。元同僚のよしみで、工場見学をお願いしたら、快く^^引き受けて頂けました。社長さんは、日本人です。元同僚と資金を出し合い会社の立上げを行ないました。設備を購入し、人を雇い、いまやっと一年半が過ぎたそうです。これは、かなり凄い事です。

 

 ここでは、ちょっと書けないのですが、立上げから今までに大きな失敗も有ったそうです。会社を畳む直前まで追い込まれたことも有ったそうです。それでも、「都度〃〃の問題を一つ一つ解消し今が有る」とおっしゃっていました。結構具体的な失敗談なんかも聞けたりして、普段は聞けない様なことに出席者もドヨドヨです。(以下写真)

 

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 この会社、生産状況によって日程の調整は必要ですが、工場見学をいつでも引き受けているそうです。もしご興味がありましたら、コメント欄にご要望をお書き下さい。

 

 今回の工場見学会では、

 ・学生さん

 ・証券会社さん

 ・商社さん

 と色々な業界のかたが来られました。

 

 業界に関わらず、物造りの現場にご興味の有る方々が多いようですね^^