ぞうごの会

ステップアップを目指す勉強会・懇親会@上海

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ようこそ! - 造伍:相互成長研究会

 

今後とも宜しくお願いします。

#61「教育と洗脳」

出席者

・勉強会・・・6名
・懇親会・・・5名
 

発表資料:「教育と洗脳」 #61「教育と洗脳」

 
 親に口酸っぱく言われた事ってありませんか?子供の頃の事です。たとえば、「音を立てて食べない」、「物は四角く置く」、「扉は閉める」など。私など、しょっちゅう言われていました。今となっては、いつの間にか身に付いていた自分に気が付きます。
 もしかすると、家族によっては言われていた事が違うかもしれません。個々の差だってあるでしょう。それでも同じ国の人であれば、その差は大きく無いように思います。日本人の几帳面さなんかは、その一例ではないでしょうか。
 
 しかしながら、国が違えばどうなるでしょうか。
 
 例えば中国なら、、、。
 
 日本の几帳面さに対して、中国では何が大切にされているでしょうか。幾つか思い当たる事を上げてみましょう。例えば、歩行者を待たない右折車、溜置きされたファーストフード店のコーラ、乗客がいないと通り過ぎるバス、自動音声のセールス電話。他にこんなものもあります。各種SMSサービス(宅急便の荷物到着通知、銀行の出金入金残高通知、等)、あらゆる交通網で使える交通カード、プリペイド式のシムカード、定時即帰社、など。中国に暮らして約10年、几帳面さはありませんが、「効率」は追求されていると感じます。
 
 国が違うと、大切にされる価値が事なります。
 
 子供の頃から教えられてきたことも違うでしょう。
 
 そう言った違う価値観を持つ人たちとどのように仕事をしますか?
 
 
 ある日系企業の副総経理が「製品のラベルの貼られ方が、配線が美しくない」と悩んでいました。恐らく、その悩みは価値観の違いに起因するのだと思います。この副総経理は、「几帳面さ」を分かってもらおうと奮闘努力しますが、「効率」を重視する作業者には意味が分かりません。ラベル配置や配線の美しさは製品の機能には影響がないので、なぜ悪いのかが理解出来ないわけです。
 
この隙間をどう埋めますか?
 
 
「教育するより洗脳してしまった方が早いのではないか?」
 
 
 今回のテーマに行き着いた理由です。
 
 
 勉強会は、「教育と洗脳」の違いを話し合うところから始めました。端的にいうと、いずれの行為も「人」を元の状態から「ある状態」に変化させる目的を持っています。しかし、教育が受け手に選択を残すのに対して、洗脳は受け手を強制し選択を与えません。もう一つ付け加えるとすると、後者は元あった価値観などを根底から変えてしまう事を意図して行われるところです。
 
 価値観を変えることが出来れば、先の副総経理の悩みを解決する手助けになるかもしれません。とは言え、 「洗脳」と聞いて、どの様なイメージを待たれるでしょうか?まあ、あまり良いイメージはないですよね。サリン事件もまだまだ記憶に新しいですし、新興宗教だとか、詐欺だとか、他にも良くない印象を受けます。しかも、使われる手段や道具も、ドラッグ、暴力、隔離、など、アンダーグラウンドなものばかりです。
 
 インターネットで引けば色々な手段が出て来ます。
 
 発表資料でも一部紹介してあります。
 
 残念ながら、「洗脳」で社員を教育してはいけません。
 
 逮捕されてしまいます、、、。
 
 
  それにしても、人はどのような時に価値観を変える事が出来るのでしょうか?少なくとも、社員には自社が大切にする価値観を理解して貰わなければ仕事になりません。日本にいる間であれば、周りの環境が全て、その価値観で統一されているでしょうから、悩む必要もありません。新入社員として入り、自然と身に付いていきます。
 
 それが、価値観の異なる海外で仕事をする時、大変な事に気がつきます。その価値観を持っているのは、多くの場合、一人か数人しかいないわけです。独でで教育を背負わなければならない。独りで価値観を伝えていかなくてはいけない。七転八倒の未来が見えるようです。
 
 
 「教育と洗脳」は、色々と語弊を招くテーマでしたが、それぞれの出席者から沢山の発言も貰い盛況だったとおもいます。今回はあくまでも触り、こんごも深堀していきたいテーマですね。
 
 
 では、また次のぞうごの会で。

 

#60 交渉力を磨こう!

 

 

出席者

勉強会     5名

上海文具愛好会 9名

 

「交渉力を磨こう!」

https://speakerdeck.com/zaowu/number-60-jiao-she-li-womo-kou

#60「交渉力を磨こう!」

 

 

 高校生の頃、遠出をして秋葉原までウォークマンをを買いに行きました。その頃の電気街は、値切って買うのが当たり前で、相当気合いを入れてお店に入ったのを覚えています。しかし結果は惨敗。店員さんの「これ以上下がらないんですよね〜」の一言に、殆ど値段が下げないまま買ってしまいました。それ以来、“交渉”事は大の苦手。上海に来てからも、お客さんとでさえ偽物市場で買い物をするのが好きじゃありません。なぜって、必ず高く買ってしまうから。「交渉力」を磨こうと思う所以です。

 
 
 
 そうは言っても、上海の仕事には、労働争議を筆頭に様々な場面で交渉にあります。いつまでの苦手では不味いと、様々な交渉についての本を読んできました。中々実践で使える事が書かれていないのですが、今回読んだ「ハーバード流交渉術」が、読みやすく分かりやすく、役に立ちそうだと思いました。この本を主題にぞうごの会を進める事にしました。(著者は上海在住の弁護士の方だそうです。)
 
 
 勉強会では、まず「交渉」の定義から始めました。交渉には2つの種類があるそうです。「ゼロ交渉」と「非ゼロ交渉」です。前者は交渉の結果得られる利益が有限と考え、片方の得はもう一方の損を意味します。「非ゼロ交渉」では、そのパイは無限だと考え、互いの得を探して交渉を纏めていこうと考えます。いわゆる「Win-Win」を目指す交渉です。
 
 最近の主流は、後者のウィンウィン交渉でしょうか。この考え方は、譲り合い精神を大事とする日本人には、「利益を分かち合いましょう」と聞こえるのではないでしょうか。しかし、その解釈だとしばし相反する場面に出くわします。例えば、中国人との交渉の中で「ウィンウィン」「パートナー」と言わる言葉が多用されます。その都度こちらは「お前が言うか!」とツッコミたくなります。私には、「俺に利益をよこせ」「俺は損はしないぞ」と聞こえてしまうからです。他にも、強い交渉で知られる、アマゾン創業者のジェフ・ペゾスは、「交渉は絶対に勝たねばならない」と言っていますし、アップルのスティーブジョブズの交渉メール等を見ると、まるで脅し文句のようにも読めます。
 
 「ウィンウィン」とは、一体なんでしょうか?少なくとも、譲り合いではありません。そして、交渉相手は何かを失うつもりで交渉に臨んでいないはずです。それは、交渉に臨むこちらも同じでしょう。お互いが「利益を獲得し」「損をしない」為に交渉に臨む。その結果として、お互いが「Win-Win」だったと握手出来る状態まで以て行く。「ウィンウィン」とは、交渉に臨む姿勢なのかも知れません。
 
 いやストレスフルな仕事ですね。
 
 
 さて、「交渉力」ですが、それをこなす胆力と技術力、生半可にものに出来るとも思えません。ですから、少しづつ学び、日々の業務のなかで身につけて行きたいと思います。今回の勉強会では、ハーバード流から7つの鍵を抜粋し学ぶ事にしました。
 
 交渉で一番大切なのは、”準備”と色々な本に書かれています。ハーバード流7つの鍵は、まさに交渉に臨む前に考えなくては行けない要素だそうです。
 
1.利益
2.選択肢
3.根拠
4.BATNA
5.関係
6.意思表示
7.合意
 
 この7つの鍵の効果、ケーススタディーを取り入れて体験してみました。
 
 ケース1:製造委託契約の取りまとめ(7つの鍵なし)
 ケース2:給与のベースアップ交渉(7つの鍵あり)
 
 以下のように、ケースを進めました。
 
1.出席者は5名。
2.2名チーム×2組をつくり、ロールププレイをしながら交渉を進める。
3.1名は、議事進行(私)。
4.各チームがお互いの立場や主張を別々に確認。
5.相手チームの交渉の条件や目的は確認出来ない。
6.交渉に入る前にチーム内の相談時間を儲けた。
7.交渉の制限時間は20分。
  ※本当の交渉で20分はありえないと思いますが、7つの鍵を体験する
   ケーススタディーとしては充分かと思います。
 
 
 これが結構盛り上がりました。出席者の皆さん、流石に上海で鍛えられた歴戦の勇者です。議論白熱、恐らくこれまでの経験(やった?やられた?)から、相手の痛いところを突いて来ます。特にケース2の「給与ベースアップ交渉」では、自分の会社だったらのどう判断するか(ノウハウ)と言う色が強く出ていたように感じました。
 
 2つのケース(激論)を終えて、その違いを比較してもらいました。
 
・「交渉前にチーム内で打合せをした際に、「鍵」が切っ掛けとなって纏めやすかった。」
・「その結果として、交渉自体を進めやすかった。」
 
 確かに7つの鍵に意味があることが感じられたようです。
 
 
 今回の反省点は、交渉の結論に重点を置かなかった為、20分の最後の方でお互いの主張が平行線を辿ってしまった事でしょう。次回は、もし結論に至らなかった場合(交渉破綻した場合)を予め決めておくのが良いかと思いました。例えば、最悪のケースを伝えておく事で、両チームにリスクを感じて貰うというのも有りですね。
 
 
 今回は、ここまで。
 

f:id:zaowu:20140525220516j:plain今回の本

 

『ふしぎとうまくいく交渉力のヒント』

[著者] 斉藤孝×射手矢好雄

[出版] 講談社

[発行] 2009年12月10日

[価格] 1500円(25元)

 
 
 
 
 
 
また、次回のぞうごの会で!
 
 
 

 

 

 

 

 

#58 なぜ社長は間違えたのか?

出席者

ぞうごの会 8名
上海文具愛好会 9名
 
 
 駐在員の多くは、本社と現地スタッフの板挟みのなかで仕事をしています。業績を上げなくてはいけない。そのプレッシャーの中で独り悩み、モガいて進めないと言った状況に経験はありませんか。端から見ればたわいもないことでも、当事者になるととんでもない難題にみえることがあります。
 
 上海にいる方々には思い当たるふしがあるのではないでしょうか?
 
 今回のぞうごの会では、そんな状況に追い込まれた社長のケースを取り上げました(出典「白熱教室:なぜ社長は失敗したのか?」
 
 
「なぜ社長は間違えたのか?」
#58「なぜ社長は間違えたのか?」
 
ケース
・会社:米国に本社のあるIT企業
・主人公:日本支社長の高橋社長
・状況1:高橋社長は開発部長から大抜擢された
・状況2:本社製ソフトの販売が好業績で社員50→90
・状況3:支社製ソフト販売のプロジェクト立ち上げ中
・状況4:組織改革の為に外部より社長室長を採用
・状況5:急激な組織改革
 ・社長からの指示は社長室長を通してでるようになる
 ・社長以下フラット組織から、社長・部長・社員の3層構造の組織に変更
 ・週一の全体会議を月一に減らし、部長会議を週一開催
 ・社内アンケートを実施し、組織の問題点を解消
・状況6:社内コミュニケーションの悪化
 ・社内からのクレーム
 ・社長室長の孤立化
・状況6:業績の悪化
 
 このケースについて、「白熱教室」では教授より3つの問いかけがあります。ぞうごの会では、出席者全員でこの3つの設問についてディスカッションをしました。
 
 設問1「高橋社長は、なぜこの改革を行ったのか?」
 設問2「改革のどこが間違っていたのか?」
 設問3「君なら高橋社長にどんなアドバイスをする?」
 
 出席者からの回答は発表資料にまとめました。
 
 
 
 「白熱教室」の番組自体を見ることも面白いですし、とても為になります。けれど、今回のぞうごの会では、大勢で見ることの面白さを発見できました。出席されていう方々が、実際に組織を動かしているポジションにあり、具体的な現場の話がでてきました。また、それぞれが異なる考え方や、主張があり、見ているポイントが違うのもおもしろかったと思います。
 
 
 実際の番組ないのMBA生による、ディスカッションもとても参考になるので、是非一度見てみてください。クラスの最後の方では、教授から良い組織改革をする際の理論の説明があり、なるほどと思わされました。
 
 組織の問題は今も昔も変わることなく発生し続けています。このケースは、20年以上も前のものだそうですが、まったく同じことが今この上海でも沢山おこっているかと思います。かくゆう私も、組織改革のまっただ中にあって、とても参考になりました。私のキーワードは、「解答
」です。動画から探してみてください^^
 
 
17時からは「上海文具愛好会」ですよ。
 こちらは、上海文具愛好会ブログを見てください。主催メンバーの中北が、当日の盛り上がりを実況してくれています。(http://ameblo.jp/shanghai-bunguaikoukai/)今回のお題は、「どうやって使うの?この文具。」ちなみに、景品で当ったポメラを持って来られた方がいて、使い道が無いと言う話しなので、暫くお借り出来ることになりました。この原稿もポメラで作成しています。文章を書くのに集中出来るのが、最大の特徴ではと感じています。
 
それではまた!
 
 
 
〜ぞうごの会より〜
 独りで悩むみ行き詰まったら、外に出てみましょう。仲間を捜してもいいし、独りになってもいい。今の場所から離れてみましょう。頭の中がすっきりして、何をすべきかが見えてくると思います。もし、よければ「ぞうごの会」へ足を運んでみてください。^^
 
 
 

#57 「300年後の世界より」

出席者:7名

テーマ:「2014年の計画を立てる」

 

「300年後の世界より」

(発表資料:https://speakerdeck.com/zaowu/number-57-300nian-hou-falseshi-jie-yori

#57 「300年後の世界より」

 

 

 お知らせの時に300年後の計画を立てると書きましたので、色々と反響がありました。そもそも本人が生きているはずもないですし、漠然としすぎているという意見はもっともだと思います。それでも世の中には、そんな先のことまで考えている方々がいます。たとえば、ソフトバンクの孫正義社長、コマツの坂根正弘元取締役。両方の記事のURLを残しておきますので、参考にして頂ければと思います。

 

 

 話しは少しだけ飛んで香港返還の話しになります。イギリスがアヘン戦争で勝利し香港を割譲した時に、中国側と交渉がありました。その際に中国側は、譲渡ではなく99年の租借と主張し合議されました。その結果として、1997年の香港返還が叶ったと言えます。中国人の先見観を説明するために使われる例として有名な逸話ですが、先見間と言うのは誰が持っていても役立ちそうです。先に挙げた両名もそうですが、会社の経営者ともなれば必須の技能、或は感覚とも言えるのではないでしょうか。

 

 

 漠然と300年後と言われても確かにピンと来るはずもありません。では、300年前のことを考えてみてはいかがでしょうか。17世紀のことです。東アジアでは、明朝(中国)、李氏朝鮮(韓国)、江戸時代(日本)のまっただ中で、最長で前後数百年を謳歌した時代でした。地球の裏側、西洋を見てみると3大革命が市民革命、農業革命、産業革命が起きていました。アメリカが独立したのもこの時代です。この時代は、蒸気機関や電気、電話などの現代の技術の種も生み出しました。その後、世界はアジアからヨーロッパへのパワーシフトを経験します。300年前に、その種はあったと言っていいでしょう。

 

 

 では、今はこの時代は何が起こっているのでしょうか。情報革命が起こったとされています。中国やインドなどのアジアの時代とも呼ばれるようになりました。ジャスミン革命を代表とする様なイスラム圏での民主化運動が起きています。テクノロジーはどうでしょうか。個人がコンピュータとインターネットに繋がっています。IPS細胞の発見がありました。宇宙旅行も目前まで来ています。2026年の火星移民、2050年には宇宙エレベーターと言う計画もあるようです。これらは300年後の種と言えるでしょう。

 

 

 300年後は、あなたにとってどのような世界であって欲しいでしょうか。

 

 どんなに小さくても良いと思います。

 

 自分なりの理想、それを「種」にして毎日の励みにしてみては如何でしょうか?

  

 ここまでが勉強会のお題です。

 

 

 

 ですが!

 

 当日は色々と話しが飛びながら、纏めると自己紹介と中国人事問題についての相談、300年後を踏まえたオープンディスカッションの3つのトピックで盛り上がりました。体よく言えば「雑談」です(笑。

 

 出席者は7名でした。初めての方や久しぶりの方が多かったと思います。各人所属の業界もIT系、コンサル系、貿易系、そしていつもの製造業と大分幅がありました。自己紹介のおりに色々と質問をしていると、やはり皆さん中国ビジネスを戦う歴戦の勇士ですから、まったく話しが尽きません。いつもとは少々様相は違いましたが、楽しい時間を過ごせたので良しとしましょう^^

 

 

 ではまた!

 

 

#56 「STRAC お金の流れ」

 出席者 5名

 テーマ 「STRAC お金の流れ」

     「上海文具愛好会」

 

 

「STRAC お金の流れ」

 プレゼン資料(https://speakerdeck.com/zaowu/56-strac-ojin-falseliu-re

 

#56「STRAC お金の流れ」

 

  

 今回のぞうごの会では、許可を頂いてお世話になっている工場の経営改善策を紹介させて頂きました。工場は松江区あり、お客様はローカル系企業半分、日系企業半分になります。

 

  

 この会社のテーマは、経営改善と会社発展の為の具体的な活動内容を明確にすること。

  勿論、その活動を数値化することも忘れてはいけません。

 

  

 では、このテーマに対して何をしましょう?

  

 

 経営課題を見つけるのには様々な手法があるかと思います。例えば、財務諸表を読み解くのもその一つでしょう。ただこの会社では、それをするのに少々問題がありました。経費関係をほぼ税理士へ任せていましたので、社内に記録が残っていません。また税理士では、正式な発票しか取り扱いませんので、それ以外(例えば收据)の出入りについては、記録されていません。その為、財務諸表類を取り寄せても、大分欠損した内容しか確認出来なかったのです。

 

 社内に財務・経理の専門要員を置き、日々の記録を行い、定期的に経営数字の分析も出てくるのであれば、それが理想かと思います。しかし、そういった専門要員は、かなり高額の給与が必要になりますし、信頼出来る人材が即採用出来るとも限りません。そもそも10名足らずの町工場では、そこまでの余裕も無いと言うのが正直なところです。

  

 今回紹介させて頂いたのは、日々の出入りを記録してさえいれば、経営状況と改善課題が分かるSTRAC表という図になります。

  

 数値がしっかりしていなければ、何もなりませんので、日々の”記録”は絶対です。発票、收据、など伝票の種類に関わらず記録を取ります。記録は、エクセルで十分です。エクセルでの表作成方法等は、別の機会に勉強会を開いても良いかもしれませんね。

 

 さて、STRAC表についです。

 

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 STRAC表は、西純一郎氏が提唱されている戦略会計(STRAC会計)の中心に有るツールになります。このSTRAC会計は、「脱☆ドンブリ経営」(著:和仁達也, ダイヤモンド社, 2005年)で知りました。《現在は同タイトルは絶版になっており、リフレッシュ版として「お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ」が出ています。》このSTRAC表は、記録を元に作成することで、簡単に直感的に会社の経営状況が分かります。その上、経営改善の為の具体策を出す事も出来てしまうのです。日々の仕事でいっぱいいっぱいの経営者の方がおられれば、この書籍は本当にオススメです。

 *1

 

  STRAC表で使われるキーワードは以下になります。

 

  • 売上 - 変動費 = 粗利
  •  粗利 - 固定費 = 利益
  • 固定費 = 人件費 + その他固定費
  • 粗利率 = 粗利 ÷ 売上
  • 労働分配率 = 人件費 ÷ 粗利 

 

 財務経理を勉強した事の無い方でも、聞いた事のある言葉ばかりではないでしょうか。記録された数字を、これら項目に分けて、STRAC表に入力して行きます。STRAC表の図については、発表資料をご参照下さい。社歴が何年も有る会社であれば、一年分の記録で作成します。ただ、松江の会社は4月に工場移転があり、家賃等の金額が大きく変わったので、移管が終わり生産が安定した6月〜11月で作成しました。出席者の中には、既にSTRAC表を採用している方がおられ、毎月作成し変化を見られているようです。柔軟性を持って使えるようです。それよりも継続が大切ですね。

 

  

 勉強会でSTRAC表について説明を考える時、変動費と固定費の定義をどうするかが難題でした。この定義の仕方で、分析の結果も変わり、改善策の具体的な内容や目標も変わります。色々と考えたあげく、二つの説明をすることにしました。一つは会社の価値から考えることで、もう一つは数値的財務的な内容で考えました。

 

  

 変動費は、いわゆる原材料や副資材等で、売上の上昇に比例して変化する費用のことです。固定費は、その反対で人件費や家賃、水道電気代など、毎月同じ様に掛かる費用です。確かにその通りなのですが、この説明は自分の腹に落ちて来ませんでした。そこで、STRAC表を見ながら試行錯誤して出て来たのが、「固定費=会社の価値」という考え方でした。変動費(材料・副資材)は、既に市場にあり価値を持っています。固定費は、全て自社内の費用です。人材の質(人件費・教育費)、立地場所(家賃)、技術力(パテント費)等の自社内の費用は、会社そのものの価値ではないでしょうか。変動費は外から来るもので、その費用等は外に依存する必要があり、固定費は内のもので自社内でコントロール出来る。会社の価値を上下させる=固定費をどのように考えるか。例えば、今回紹介した松江の工場の企業価値は、「中国材を使い安定した製品を作り提供する」ことになります。中国材の選別(コストダウン)や人材の教育(安定生産)にも意味が出て来ました。

 

  

 数値を扱う時に心がこもっていないと、活動内容がぞんざいになります。意味付けが出来る事で、活動に張り合いが出来、結果にも結びつきます。メーカーだと、このような考え方になるのですが、他の業種だとどうなのでしょう。これも勉強会の新しい課題になりますね。

 

 

 日々数値を記録していると、色々な経費項目を固定費と変動費の何れかに分けるかで迷います。どう分解したものか?決めかねぬまま記録は続けて行きました。例えば、残業代は固定費でしょうか変動費でしょうか?生産の変動(売上の変動)によって光熱費が大きく変動する場合は、これは変動費という事でしょうか?こういった質問が頭の中をグルグル回り続けていました。

 

 

 

 実際には、決めなくてはいけない段階(STRAC表を作る段階)に入って、ネットで引きました。すると、この質問には、2つの質問が適切なことが分かりました。

 

 

  •  売上の変動に比例して影響の有る費用ですか?
  •  通年を通して変動の差異は大きいですか?

 

 

 例えば、光熱費が、売上の変動に比例して上下するけれど、通年を通しての変動は余り大きくはない場合は、固定費に分けると行った具合です。ファックスDMなどを多用する会社等は、通信基本料金は固定費、通信費用は変動費なんて分け方でもいいわけです。ここら辺は、感覚的なもので構わないと思うのですが如何でしょうか。

 

 

 

 ここまで来ると後は、STRAC表による分析を行ない、課題を抽出して行くだけです。具体的な項目は、発表資料をご参照下さい。大枠では以下の様なものが出て来ます。

 

  • 適切な売上目標の設定
  • 優先的に削減すべき費用項目の抽出
  • 費用削減項目の目標数値設定

 

  これら項目の数値を継続的に見ながら、具体的に日々の作業の中で改善を進めて行きます。

 

  次回以降で、具体的な改善結果を数字を交えて紹介させて頂きます^^

 

 

「上海文具愛好会」 第一回目

 

 ぞうごの会主催者でもある中北さんが、上海文具愛好会を立ち上げました。その第一回目をぞうごの会の第2部として17時より開催しました。詳細は、「上海文具愛好会ブログ」をご参照下さい。(http://ameblo.jp/shanghai-bunguaikoukai/entry-11731622996.html

 

 今回は「ペン」の会でしたが、各自思い思い主張を展開しかなり盛り上りました^^  出席者の中には、文具開発に携わった事の有る方もおられ、開発裏話なども!?聞けましたよ。

 

*1:

 脱★ドンブリ経営 図を描くだけでお金の悩みが消えていく!

キャッシュフローを、簡単な作業でビジュアルに把握できる手法(STRAC法)を解説する一冊。豊富な具体例とやさしい表現で、財務知識がなくても分かるような構成になっている。決算書や経理書の数値の持つ意味を理解し、現在の経営状況を知ることで経営の判断基準を持つことを主眼にしている。


(日経ベンチャー 2005/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画

#55 「TEDとは?」

テーマ:「TEDとは?」

出席者: 3名 

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 師走の音が聞こえて来る少し寒い日。おかめ入り口の写真を撮っていると、突如背後から電動スクーターに追突されました。ほぼシャッターを切った直後のことです(参考:写真左)。

 追突の勢いに前のめりに数歩つんのめった後で、背後を振り返ると、倒れたスクーターに足を挟まれたおばちゃんがうつ伏せにもがいていました。自分は背中が少し痛い程度、おばちゃんにも特に外傷はないようです。まったく、大事がなくて幸いでした。

 

 

 さて、今月の勉強会は「TEDとは?」です。「TED」ご存知でしょうか?アメリカから始まった会員制講演会で、講演内容はネット上で無料公開されています。そのコンセプトは、Idea Worth Spreading:広める価値の有るアイディア。様々な分野から、著名無名に関わらず、これに沿った方を招待して講演が行われます。端的に言うと、会員費用で開催される、素晴らしいアイディアを世界に無償で配信する活動でしょうか。

 

プレゼン資料(https://speakerdeck.com/zaowu/number-55-tedtoha

#55 「TEDとは?」

 

  勉強会では、Wikiやネットで調べた「TED」についての纏めを紹介し、公開されている講演を数本上映しました。(今月より、プロジェクター、スピーカー、スクリーンを用意しました。)

 

  • 「時間節約技」・・・ DavidPogue
  • 「Yo-Yo Performer」・・・ Black
  • 「Dance」 ・・・ EBIKEN
  • 「ハングリー精神の新しい定義(TED Tokyo)」・・・ 藤澤久美
  • 「テキトー(TED Tokyo)」・・・ 会田誠

 

 海外で認められた日本人の存在は大きいのでは無いでしょうか?程度は違うかもしれませんが、海外で活動する同じ日本人としては、感慨深いものがあります。紹介したのが、2人ともパフォーマーなのは個人的な趣味ですが^^ 

 

 今後のぞうごの会では、今回の様な上映会なども開いて行きたいと思います。Idea Worth Spreadingですから、どんどん広げて行きたいですよね。中国ならでは、上海ならではの誰からに伝えたい、シェアしたいアイディアを盛り込んで行ければ特に嬉しいかもしれません。例えば、「中国人社員との付き合いかた、自分編」などは如何でしょうか?

 

☆☆☆ 懇親会(アラフォー会)☆☆☆

 ぞうごの会は、人数が少なかったので、しみじみと飲んでいました。するとママさんより、別テーブルで行なわれていたアラフォー会へのお誘い。総勢十数名のにぎやかな会で、気付いたら2時半。楽しい時間を過ごす事ができました!

 

 

*追記

 

「TED講演者から学ぶ「最高のプレゼン・スピーチをするために重要な5つのこと」も参考にされると良いかもしれません(http://www.lifehacker.jp/2013/11/131120ted.html