第29回ぞうごの会 「勉強会ダイジェスト」
ダイジェスト記事は、当日の録音から書き起こします。勉強会を聞き直すのですが、一番辛いのが、私自身が発表者になった時ですね。自分の声って、あまり聞きたくはないですよね。
今回は、久しぶりスピーカーを担当させて頂きましたの、ばっちり30分ほど、その拷問がありました(笑
だいたい、
・自分の声は、やたらと奇妙に聞こえるもんです。
そして、
・議事の進行など、ヘタレな部分を改めて確認することになります。
普通に凹みます(笑。
さて気を取り直し、9月15日のダイジェストです。
今回のテーマは、
テーマ1 「5年後10年後の自分に向けて」 ・・・ 柴田
テーマ2 「中国人との仕事・失敗談」 ・・・ 佐藤
比較的ディスカッションが多くなりました。ダイジェストには、発表者の話を中心に纏めたいと思います。
テーマ1 「5年後10年後の自分に向けて」
スピーカー 柴田さん
30代、40代の出席者が多いぞうごの会ですが、特徴的なのは、
・ 在中国年数の長い選手が多い事(10年越え、など)
・ 中国人と結婚している方が多い事
・ 既に中国国内に仕事基盤、生活基盤があるということ
です。
これは、何を意味していると思いますか?
私たちの自分に対しての問いは、
「日本に戻った時に、どんなキャリアが有効なのだろうか?」
「そもそも、日本に帰れる道はあるのだろうか?」
と言う点です。
あまり深刻に考えても仕方がないことですが、気を抜いたとたん『転職難民』です!
かっこ良く言えば、自分の知識、技術、能力で世界を渡り歩く『国際的ビジネスパーソン』とも言えます(笑。
そう言えば、つい最近の著:神田昌典に、
『2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書) 』と言うのがありましたね。
この二つの言葉、『転職難民』と『国際的ビジネスパーソン』って、正反対のイメージではないでしょうか?
けれど、私たち海外にいる人間にとっては、
この二つの”差”って、余りないんですね.
後者から前者は、あっという間ですが、
前者から後者ほ、ほぼ不可能かと思います。
柴田さんは、「準備をしておけば、その時になって慌てなくてすむでしょ。」と言います。
お話の中で柴田さんは、
いくつかのキーワードをマインドマップで準備して来てくれました。
キーワドは、目標設定、目標選択、問題解決、外圧、ツール、参考書籍になります。(参照添付マインドマップ)
このマインドマップ、一つ大きな特徴があります。
その特徴は、外圧が入っている事です。もし日本国内で、このマインドマップを作成した場合、恐らく“環境”とカテゴリー名が変わっていたと思います。
改めて思う事ですが、海外で仕事をする、生活をすると言う事は、この“外圧”を考えなくては行けないんですね。最近の例で言えば、反日デモ、政権交代、第12次5カ年計画、などが上げられます。
日本で生活していたら、直接貿易業務等をしていたら関係するかもしれませんが、日常に変化はないのではないでしょうか。
それが、中国で生活をしていると、もろに影響を受ける事になります。
たとえば、第12次五カ年計画では、世界の工場から世界の市場へのシフトが暗に謳われています。メーカー出身者のぞうごの会メンバーですが、近い将来生産地シフトがある可能性もあるわけです。
その時にどうするか?
準備しておきましょう!
という事です。
この作業、ご存知の方も多いと思いますが、色々な自己啓発本で紹介されています。
以下の書籍も、参考にしてみて下さい。
*「大地の咆哮」が入っているところが、中国ならではですね。
マインドマップを作成(以下、参考書籍)
神田昌典 「非常識な成功法則」 フォレスト出版 (2002年6月1日)
川島和正 「楽して成功できる 非常識な勉強法」 アスコム (2011年8月19日)
玉川一郎 「マインドリッチ 人生を変える新しい価値観」 講談社 (2011年10月18日)
杉本信行 「大地の咆哮」 PHP研究所(2006年6月22日)
やっておきたいのは、目標設定と目標選択でしょう。
柴田:「目標設定は、会社の目標計画や事業計画で行っているが、それを個人レベルまで落としてみてはどうか?自分まに落とし込む。その意義は、自分たちの残り時間を考えたときに出てくる。1日24時間、30歳を超えると、定年まで残り30歳。1日24時間年365日をどう過ごすか。」
質問
1. 残された時間、限られた時間で、何をするか?何に重点を置くか?
2. 自分の現在をどんなか? 例えば、今解決した問題、抱えている不満、不安、などなど。
3. 自分の潜在的な欲求は何か?
・ 全てが解決されるとしたら何を叶えたいと思うか?
・ 自分の人生の目的は?
目標を考える場合に、カテゴリー毎に考えると良いかもしれません。
カテゴリー例:
健康状態、食事、洋服と家、家族や恋人、友人、認められる、助ける、人生経験
そして、
1. カテゴリー毎に100項目の目標、或は「こうなりたい」を引っぱり出す。
2. その中で優先度10位を決める。
3. 10位の中から早く達成出来そうなものを3つ選ぶ。
4. その3つを達成するのに解決しなくては行けない問題を上げる。
5. 問題解決方法を探し(モデルを見つける)、行動計画に落とし込む。
6. 自分の時間の使い方を洗い出す。
7. 目標を達成する為に、あきらめる今の習慣を決める。
8. 5で決めた行動計画を実施する。
*この辺りについては、まったく自己啓発本のダイジェストです。
柴田さんの言葉で、
「あっちってこっちいって迷っている時間はない。決めて行動する。」
は、今でも頭に残っています。
最後に、ディスカッションに出て来た内容を、あてもなく載せておく事にします。もしかすると、何かの足しになるかもしれません。
・実際にどう思っているかは、さして問題はなく、仕事や生活に大きく影響が出る問題がある。例)通関が機能していない。全数検査が行われる等。細かいミスも突っつかれる。反日運動を隠れ蓑に、労働争議に繋がる可能性もある。労組の先導、社内にビラが貼られる。華東、華南は比較的フラット。自社の従業員の偏見が上昇=賃金上昇交渉につながる。デモも地域性が出る。華南華東など恩獲を貰っているところもあるが、内陸等偏見が強い地域もある。またエレクトロニクス工場関係は、そう言った内陸へ移動している。中国で生きて行く私たちは、中国の政治動向に影響を受ける。例えば、5カ年計画の内容等。特に製造業は、今後よりうけやすくなる。例)第12次5カ年計画は、GDP8%割る、新規参入労働力が減少(少子化)、特に単純労働者の減少、賃金上昇、自動化の促進(?)-自動化促進の人材技術等の基盤は成長不足、高度人材を増やして行く政府方針、13%〜14%の賃金上昇、外販から背反への転換期、日本への販売のみでは会社が立ち行かない、お金のない中小にはOEM生産を依頼して販売のみが適切、よほどの特殊技術がないと過当競争に飲み込まれる、部材にかかる関税増値税などを考えると製造業を中心にやってきた我々は、否応なしに人生の転換期に入ってしまうんではないですか?「5カ年計画は、私たちの人生にもろ影響があるのでは?」現実問題として、建機、設備は非常に落ち込んでおり、販売サービスが伸びている。個人としてはどうするか? 選択としては、撤退もある。言われて久しい、チャイナプラスワンへの移行(中国だけでは、リスク回避が出来ないのでは?)。プラスワンが終わる頃は、5年から10年経っている。工場から工場へ移動。終身雇用はない、今持っている技術を切り売りして生きている。自分の力で生きて行きます。 正解はない。自分の生活や家族、子供の教育等、個人個人の環境によって大分異なる。 中国が本当の意味での中心になった場合は? 13億、ASEAN、韓国、台湾、などはどう影響する?外圧のファクターが、私たちの生き方には影響が非常に大きい。
そして、それが加速している。
「生き方は変えられるけれど、
生きて来た実績は変えられない」
ので、準備しましょう。
※ 柴田さん!
あんまり真剣になりすぎて、ダイジェストも重くなってしまいましたよ!