ぞうごの会

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Book Review: 明日を支配するもの[by Peter F. Drucker]

明日を支配するもの (Management Challenges for The 21st Century)
[著者] Peter F. Drucker
[訳者] 上田惇生
[発行] 1993年3月18日
[出版] ダイヤモンド社

 最近流行りのドラッカー“Peter F. Drucker”の著書です。少し前にも、もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)が、かなり話題になっていました。『もしドラ』や『マネジメント』が教科書だとすれば、今回読んだ『明日を支配するもの』は、どちらかと言うと助言書的な内容になっていました。これからの世の中どうしたらいいのかと言った筋書きです。

興味のある方も無い方も取り敢えず読んでみませんか?この本を肴に酒が飲みたい、話がしたいって思っています。造伍は大体同年代の方々が集まっています。私が勝手

振り返ると世間は激動の時代変化の連続でした。働き始める時はバブル崩壊、就職氷河期、色々試行錯誤の上の就職でした。少しさかのぼると、天安門事件ベルリンの壁崩壊、冷戦終結、ゴルビーはどこへ?Japan as Number One、GDP世界第2位、バブル、ジュリアナって何?気付いた時には、失われた十年二十年、中国の台頭、日本はいずこへ私はどこに?いつの間にやら中国にってな具合です。

これまで色々ある事柄に流し流されてきたリアクションした人生でしたから、これからもこのまま進んでも良いかなとも思います。けれど、最近少し警鐘のようなものが聞こえるような気がします。空耳とかではなく、ヒシヒシと忍び寄ってくるこの不安極まりない心境。

 ところで、ドラッカー著作の明日を支配するものは、執筆された1993年の今、これからの世の中は変るよ、今までのルールが通用しないよ、新しい状況はこれだよ、これからはこう生きなきゃいけないよ。といったことが書かれていました。

 激動には慣れた世間感ではありますが、本当の変化と言うのはこれから来るのかもしれません。その変化と結果が分からないから不安になるのかもしれません。いま日本では、近い将来の為に色々とした物事が動めいているように思います。中国の発展とはまた違うでしょう。中国の場合、今の先進国が通ったレールに沿って、中国流のやり方で走っているだけです。経験済みの私達にとって、恐らく面白みは有りません。ちょっと、中国ってつまらないと思ったりしませんか。たぶん、新しいことは日本にあるからです。だから、中国にいる身にとってなかなか深刻な話でしょう。

そんなことを考えながら、この本を読み終えました。なんだか不安でいっぱいです。そういったわけで、この本を酒の肴にしませんかと言っているわけです。

本の位置: 佐藤 → 中北